しずクッキング01-天王州家秘伝のお好み焼き-
新型肺炎が猛威を振るい、日を追うごとに感染者数が増大していますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?私は毎日元気です。仕事で色々ありましたが元気です。
日本のみならず、世界各国で続く自粛ムードと経済停滞でリーマンショック以上の不況時代ともいわれていますが、そんなときはやっぱり美味しいものを食べて少しでも気を紛らわせたい所。しかし、先にも話した通り“自粛”が続く中で営業している飲食店も多くありません。となれば、私は偉大な貴族の言葉を借りて、こう声にしたい。
『飯屋が営業していないなら、自分で作ればいいじゃない』
本当ならパスタを買ってきて電子レンジでチンする簡単パスタで休日を過ごそうと思ったんですけど、スーパー寄ったらパスタ売り切れてまして…皆さんも自宅引きこもりに備えて乾麺めちゃくちゃ買いますけど、それを常食としている私からすればいい迷惑といいますか…このご時世仕方ないですけど、まぁ愚痴を吐いたところでパスタが買えるわけではありませんから。
で、じゃあ代わりに何を食べようかと考えたときに、暗いご時世だし最近仕事でミスして凹んでたし、気分を盛り上げるためにもお好み焼きを作ろう!という考えに至りました。いや、盛り上げるっていっても一人暮らしですし、一緒に食べる友達もいないんですけど。
ってことで、学生プラレール同好会創立者のじょーがさき氏の“じょーがさキッチン”や、プラレール界の(元)大統領こと暁さんの”暁ッチン”に前倣えして、私もLet'sクッキングしたいと思います。かっぱえびせんは料理中のおつまみです。
全国の各家庭にはきっと『これが我が家の味』『おふくろの味』みたいな料理があると思います。カレーしかり、鍋料理しかり。各家庭流のアレンジっていいですよね。
そんな料理が我が家にもあります。お好み焼きです。代々静岡県出身ですけど。
基本の作り方は普通のお好み焼きと至って一緒です。粉と卵と水を適当(高田純次的な意味のほう)にだばーっとかき混ぜます。
キャベツも適当にサクサクーって切って、ダバーって入れます。
本当ならここにイカも入れたいところですが、イカを裁くのがめんどくさいので今回は割愛。非常に質素で貧乏くさいお好み焼きとか言わないで。
で、大和芋をすりおろします。本来は山芋をすりおろすんですけど、スーパーになかったので…品揃ぇ…。
大和芋もダバーっと入れてかき混ぜます。山芋より粘り気が強いので全然混ざらず、結局卵と水をさらに追加でダバーしました。
ここで揚げ玉を買い忘れていたことに気づきました。ん~どうしようかな~って考えながらボリボリかっぱえびせんを食べていると、ハっと閃いてしまいました。
これを…
こうして…
こうじゃ。
我ながら天才。むしろ揚げ玉にはない塩味がいい感じになることでしょう。さらに言えばえびせんを手で粉砕することで従来よりパワーな握力を鍛えることができ、またストレス発散にもなります。『力こそパワー』なんて迷言も界隈にあることですし。
混ぜ終わったら焼いていくJOY(ぞい)。
豚バラ肉を置いたのち
べちゃーっと焼いていきます。豚バラ肉を敷くことでお好み焼きのアクセントはもちろん、余計な油分がフライパン上に敷かれるのでお勧めです。
ただ、いつも実家ではホットプレートを使っているのでガス火の威力を舐めてました。
裏面は弱火でゆっくり。う~ん、ホットケーキ。
ってことで完成。天王州家に代々伝わる秘伝のお好み焼きです。決してホットケーキにソースとマヨネーズをぶっかけているわけではありません。あと青のりは個人的に好きじゃないのでぶっかけてません。ほっとけ。
秘伝といいますけど、先にもいった通り作り方はいたって普通。強いて言えば山芋(今回は大和芋)の量が多いということと、揚げ玉の代わりにかっぱえびせんを粉砕していれていることぐらい。おかげで触感はお好み焼きとは思えないほどもっちもち。びっくりするくらいもっちもち。ホットケーキかってくらい…え、私もしかして24年間ずっとホットケーキをお好み焼きだと思い込んでた???ってくらい。
でも味は保証します。なんたってお好み焼き粉&おたふくソースがいい味出してくれてますからね。ええ、多少焦げてもソース大目にかけとけば気にしません。味覚障害じゃないです、新型肺炎でもないです。ちょっと舌がバカなだけなんです。
で、なんでお好み焼きかって?そりゃさっきいったじゃん…え、もう一回言ってくれ?嫌だよ、なんでまた『一緒に食べてくれる友達がいない』って自分で言わなきゃいけないの。ドMか私は。はーもういいです言いますよ、落ち込んだ世間と自分の気分を盛り上げるためであるわけです。そして一緒に食べてくれる友達もいないんです。
ですから、当たり前だけど一度では食べきれないわけで…いや本当にホットケーキだな。メイプルシロップかけたらホットケーキだわ。うるせえ、ほっとけ(-き)。
もともと大食感ですけど、このお好み焼きは大量の山芋を使っているので1枚で相当お腹が膨れます。2枚食べれば満腹です。だから6枚余りました。でもこれも計算通り。この休日をいかに外出せず過ごせるかが今のご時世試されてますから、なるべく外出を減らすためにも作り置きしておこう。そういう意図があってのお好み焼きでした。調理の手間も一度で終わりましたし。賢いね、私。